今回は、Webデザイナーの面接でよく聞かれる質問を紹介していきます。
何も対策をせずに面接に臨むと、言葉に詰まってしまう可能性もあります。
事前に聞かれることを把握して答えを用意しておけば、すぐに返答することができます。
私自身、未経験でWebデザイナーになるために転職活動をしましたし、Webデザイナーになってからは新人Webデザイナーの面接を担当することもありました。
今ではWeb制作会社を経営しています。
ですので、この記事では求職者側と会社側両方の視点で面接について書いていきます。
この記事を参考に、面接の対策を行なってください。
Webデザイナーが面接でアピールすべき点
まずはWebデザイナーが面接で何をアピールすべきかをお伝えします。
デザインスキル
Webデザインの仕事をする上で必要なのは、デザインスキルとセンスです。
デザインの基礎知識は以下の書籍で学ぶことができるので、必ず読んで欲しいです。
経験者で基礎知識があるという方は、トレンドやユーザビリティなどの知識も学ぶようにしましょう。
センス
センスと書くと、「持って生まれたもの」とイメージされがちですが、そうではありません。
「デザインの知識を学ぶ」「数をこなす」「良いデザインを目にする」ことで磨くことができます。
センスは抽象的な言葉なので難しいですが、配色、余白、フォントの使い方、印象的なレイアウト、ちょっとしたアクセントなどから感じられるでしょう。
学習意欲の高さ
Webデザイナーを雇うからには、学習意欲がありWebやデザインが好きな人を雇いたいと思うはずです。
これはWebデザイナーに限らず、どの職種にも言えるのではないでしょうか。
Webやデザインが好きでプライベートでも勉強している、常に新しい情報を得るためにアンテナを張っている人は、会社が欲しい人材です。
Webデザイン未経験者でも、学習意欲が高ければ採用の可能性は高くなります。
コミュニケーション能力
デザインとは関係なさそうですが、コミュニケーション能力はとても重要です。
WebデザイナーはWebディレクター、エンジニアなど別の職種の人ともコミュニケーションを取ります。
また、クライアントとの打ち合わせや電話でのやり取りもします。
コミュニケーション能力に自信がある人は、それを積極的にアピールするようにしましょう。
コミュニケーション能力に自信がない人は、コミュニケーションに関する本を読んで学んでみるのがおすすめです。
Webデザイナーの面接でよく聞かれる質問
それでは面接でよく聞かれる質問を挙げていきます。
私自身、Web制作会社を経営しているので、質問する会社側の意図も併せて書いておきます。
これまでの職場ではどのような業務を行なっていましたか?
会社としては、求職者がどのようなスキルを持っているのかが気になります。
デザインの実務経験はもちろん、コミュニケーション能力などデザイン以外のスキルも気になる所です。
これまでの仕事で行なってきた業務を通して学んだことをアピールして、面接官に好印象を与えることを心がけましょう。
なぜ前の会社を辞めたのですか?
会社としては、入社したWebデザイナーに辞めて欲しくありません。
前の会社を辞めた理由を知ることで、求職者が働く上でどのような点を重視しているのかが分かります。
求職者が重視している点と自社の間にギャップがないか確認するためにこの質問をします。
また、求職者に何か問題がないかの確認でもあります。
会社を辞めた理由を話す際は、前の会社の悪口にならないように気を付けるようにしましょう。
なぜ弊社を志望したのですか?
志望理由を聞くことで、自社にどんなイメージを持っているのか、どんな点に魅力を感じているのかを知ることができます。
志望理由は、求職者が会社に求めていることにも繋がります。
求職者が求めることと会社の実態にギャップがないかを知るためにこの質問をします。
事前に面接する会社について調べて、魅力を感じた点を話せるようにしておきましょう。
Webデザイナーになりたいと思ったキッカケは何ですか?
これはWebデザイナーになりたいという意志の強さを確認するための質問です。
「Webデザインに興味があったから」といったざっくりとした答えだと、本気度が感じられません。
「Webデザインに興味があり勉強をしていくうちに、その魅力にハマってしまい、時間がある時はデザインからコーディングまでやって色々とサイトを作るようになりました。」
という具合に、いかにWebの世界に浸かっている感を出すのかが重要です。
Webデザインの参考によく見るサイトはありますか?
これは学習意欲があるかを確認するための質問です。
Webデザイナーによく読まれているサイトは、以下のようなものがあります。
他にも、以下のようなギャラリーサイトをチェックしておくのもおすすめです。
このようなサイトは学習の合間にチェックしておくと良いでしょう。
WordPressを使ったことはありますか?
Web制作では、WordPressを使う案件も少なくありません。
求職者が自分でテーマ(テンプレート)を作れるスキルがなくとも、WordPressがどんなものなのか、どうやって使うのかを知っているだけでも会社としては安心です。
一度サーバーにWordPressをインストールして使ってみるのもおすすめです。
私自身、未経験でWebデザインの勉強をしている時は、学んだことをWordPressのブログで書いていました。
WordPressの使い方を学びながらアウトプットができるので、ブログを書くのはおすすめです。
どのデザインソフトが使えますか?
普段Webデザインをする際、どのデザインソフトを使っているのかも会社としては気になります。
自社がメインで使っているソフトの使用経験があれば、入社後もスムーズに実務に取り掛かることができます。
Photoshop、Illustrator、XDは必ず使えるようにしておき、余裕があればfigma、Sketchといったアプリも試してみても良いでしょう。
あくまでも「余裕があれば」なので、未経験者はPhotoshop、Illustrator、XDをしっかり使えることが優先ではあります。
HTML/CSSは得意ですか?
WebデザイナーはHTML/CSSの実装まで行う会社がほとんどだと思います。
デザインスキルだけではなく、HTML/CSSができるかどうかも会社としては知っておきたい情報です。
未経験であれば、「基礎的なスキルは身に付けています。」と答えられるように勉強しておきましょう。
ポートフォリオがあれば真実味が増すので、ポートフォリオでどのような点に気をつけて実装したかも説明できるようにしましょう。
どんなWebデザイナーを目指しますか?
Webデザイナーを抱える会社としては、「自社のWebデザイナーにはこうなって欲しい」というビジョンが少なからずあるはずです。
会社の「Webデザイナーにはこうなって欲しい」と求職者の「こうなりたい」が大きく異なると、採用しづらいという面もあります。
「どんなWebデザイナーを目指しますか?」という質問には、自身の目標だけでなく「会社にどのような貢献ができるか」という視点で答えられるようにしましょう。
何か質問はありますか?
「何か質問はありますか?」という言われたら、必ず質問をするようにしてください。
質問をすることで、「会社のことを知りたい」という意志を表示することになるからです。
ただし、会社のWebサイトを見れば分かるようなことは質問すると、「ウチの会社についてちゃんと調べてきてない」と悪い印象を与える可能性があるので注意しましょう。
以下の質問をするのが、おすすめです。
最後に聞いておきたい質問
- どのようなWebデザイナーを採用したいと思っていますか?
- 御社では、どのようなWebデザイナーが高く評価されますか?
この2つを聞く理由は、もし面接で落ちても、次に活かすことができるからです。
2つの質問から、一般的にWebデザイナーには何が求めているのかを知ることができます。
質問の答えを参考にして、別の会社で面接する時に活用することができるのです。
自信を持つことが大切
面接する時に、謙遜は不要です。
自信がなさそうな態度だと、面接官が不安に感じてしまうからです。
「自分は優秀なWebデザイナーだ」と自分に言い聞かせて、自信を持って面接に臨んでください。
日々しっかりとWebデザインの勉強をしてスキルアップすることで自信を高めておきましょう。
面接前にやっておくべきこと
面接に臨む前に、やっておくべきことがいくつかあります。ここでは、面接前にすべきことを紹介していきます。
デザインの基礎知識の勉強
もしWebデザイン未経験者であれば、デザインの基礎知識をしっかり勉強しておきましょう。
基礎的な内容がしっかりできていれば、「この人はセンスがある」と思わせることができます。
逆に、どんなにデザインソフトが使えようと、どんなにHTML/CSSを理解していようと、デザインの基礎すらできていない人は落とされる可能性が高いです。
デザインソフトの学習
デザインソフトには色々な種類がありますが、Photoshop、Illustrator、XDを使う現場は多いでしょう。
まずはPhotoshop、Illustrator、XDをしっかり使えるようになることが大切です。
経験者でこれらが使えるという方は、Figma、Sketchといった別のアプリも試しに使ってみましょう。
幅広く使えるようになれば、入社後も楽ですし、学習意欲の高さのアピールにもなります。
HTML/CSSの学習
前述しましたが、WebデザイナーはデザインだけでなくHTML/CSSのスキルを求められることが多いです。
HTML/CSSをしっかりと勉強して、ポートフォリオサイトを自力で作れるようになりましょう。
経験者でHTML/CSSができるという人は、JavaScriptを勉強するのがおすすめです。
WebデザインもできてJavaScriptもできれば重宝されるので、転職で有利になるのは間違い無いでしょう。
ポートフォリオサイトの作成
Webデザイナーで転職活動をするなら、必ずポートフォリオサイトを作りましょう。
経験者であればこれまでの実績、未経験者であれば架空の企業ホームページを掲載しましょう。
厳しいことを言うと、ポートフォリオがない人は就職活動の土俵にも立てないと思った方が良いでしょう。
どれだけしっかりWebデザインの勉強をしていたとしても、ポートフォリオがなければ実力を証明することができません。
ポートフォリオがあれば、会社側が求職者のスキルを把握できます。
また、ポートフォリオがあることで転職の本気度が分かります。
面接する会社について調べる
面接前には、必ず面接する会社について調べてください。
どのような社風の会社なのか、どんな制作実績があるのか、会社の規模などを調べましょう。
また、求人情報に書かれいている内容もしっかり頭に入れておきましょう。
まとめ
長々と書いてみましたが、面接を成功させるのは「(経験者であれば)どれだけ実績を積んだか」「(未経験者であれば)どれだけ勉強してきたか」が最も重要です。
とはいえ実力があってもそれを上手くアピールできなければ、もったいないことです。
面接の準備をして、実力をアピールできるようになりましょう。
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