今回は、スマホ向けのLPとして見かけることが増えてきた 「スワイプLP」について解説します。
スワイプLPとは、一般的な縦長のランディングページとは異なり、 InstagramやTikTokなどのように、画面をスワイプしながら 1画面ずつコンテンツを閲覧していくLPです。
スワイプLPとはどういうものか、まずは下記のデモをご覧ください。
画面をスワイプすると、1画面ずつコンテンツが切り替わります。
最近はスワイプLPをノーコードで作成できるサービスも増えており、 画像や動画を用意するだけで作成できるサービスも登場しています。
この記事では、
- 一般的なLPとの違い
- スワイプLPのメリット・デメリット
- 自作できるのか、CanvaやWordPressでも作れるのか
- スワイプLPサービスを選ぶポイント
などについて紹介します。
スワイプLPを作ってみたい方や、 どのサービスを利用するか迷っている方は参考にしてください。
一般的なLPとの違い
まず、一般的なLPとスワイプLPでは、主に以下のような違いがあります。
| 一般的なLP | スワイプLP | |
|---|---|---|
| 操作 | スクロール | スワイプ |
| 表示 | ページが連続している | 1画面ごとに切り替わる |
| スマホとの相性 | ○ | ◎ |
| PCとの相性 | ◎ | △〜○ |
| 動画との相性 | ○ | ◎ |
| SNSに近い操作感 | △ | ◎ |
一般的なLPがページを連続してスクロールするのに対して、スワイプLPは1画面ずつコンテンツを切り替えて閲覧するのが大きな違いで、InstagramやTikTokなどのSNSに近い操作感で、画像や動画を画面全体に見せやすいのもスワイプLPの特徴です。
この「1画面ずつ見せる」という仕組みによって、通常のLPとはコンテンツの見せ方や分析方法にも違いが出てきます。
ここからは、スワイプLPのメリットをもう少し詳しく見ていきます。
スワイプLPのメリット
スマートフォンで操作しやすい
スワイプLPの一番分かりやすいメリットは、 スマートフォンとの相性です。
普段からInstagramやTikTokなどを利用しているユーザーであれば、 「上にスワイプすると次のコンテンツが表示される」という操作を 説明されなくても理解できます。
特にSNS広告から遷移するLPでは、 広告とLPの操作感を近づけることができます。
1画面ごとに情報を整理できる
一般的なLPでは、 1つの画面に複数の文章・画像・ボタンが表示されることがあります。
スワイプLPでは1画面に表示する情報を絞れるため、 「この画面ではこれを伝える」という設計がしやすくなります。
商品画像や大きなキャッチコピーを見せたい場合とも相性が良いです。
動画を使いやすい
スワイプLPでは、 画面全体に動画を表示するようなデザインも作りやすくなっています。
商品紹介やサービス紹介だけでなく、
- 美容
- アパレル
- 食品
- 採用
- 店舗
- D2C
など、画像や動画でイメージを伝えやすい商材との相性が良いでしょう。
画面ごとの離脱を分析しやすい
これはスワイプLPの大きなメリットだと思います。
例えば5画面あるスワイプLPで、
| スワイプLPの画面 | 到達率 |
|---|---|
| 1枚目 | 100% |
| 2枚目 | 82% |
| 3枚目 | 78% |
| 4枚目 | 42% |
| 5枚目 | 38% |
となっていれば、 3枚目から4枚目の間で大きくユーザーが減っていることが分かります。
通常のLPでもスクロール率を計測することはできますが、 スワイプLPは最初からコンテンツが画面単位に分かれているため、 「どの画面で離脱したか」を判断しやすいのが特徴です。
スワイプLPのデメリット
スワイプLPには多くのメリットがありますが、必ずしもスワイプLPが一般的なLPより優れているわけではありません。
商材やユーザーによっては、 通常のLPの方が向いている場合もあります。
情報量の多いページには向かない場合がある
スワイプLPは、1画面ごとに情報を区切って見せることを得意としています。
そのため、細かな仕様や長い文章、大きな料金表など、一度に多くの情報を比較・確認してもらいたいページでは、一般的なWebページの方が読みやすい場合があります。
スワイプLPでは情報を詰め込みすぎず、「1画面で何を伝えるのか」を明確にすることが重要です。
商材やユーザーによって向き・不向きがある
スワイプLPは、スマートフォンからのアクセスが多く、画像や動画で直感的に魅力を伝えやすい商材と特に相性があります。
一方で、PCからの閲覧が中心のサービスや、じっくり文章を読んで比較検討するような商材では、一般的なLPの方が適している場合もあります。
「スワイプLPにすれば必ず成果が上がる」と考えるのではなく、ユーザー層や商材に合わせて使い分けることが大切です。
スワイプLPは自作できる?
スワイプLPは、技術的には特別なWebページというわけではありません。
HTML・CSS・JavaScriptを使用して実装できます。
CSSのscroll-snapを使う方法
比較的シンプルなスワイプLPであれば、 CSSのscroll-snapを利用して作ることができます。
例えば各コンテンツを画面いっぱいの高さにして、
scroll-snap-typescroll-snap-align
などを設定すると、 スクロールした際に各画面の位置で止まるようにできます。
スマートフォンの場合は画面サイズが端末によって異なるため、 100vhだけでなく、 最近ではdvhなどを考慮して実装することもあります。
JavaScriptを使って分析する
スワイプLPを広告などで本格的に利用する場合、 単にページを切り替えるだけでは十分ではありません。
例えば、
- 何枚目まで見られたか
- どの画面で離脱したか
- 各画面の滞在時間
- CTAが何回クリックされたか
- 動画がどこまで再生されたか
といった計測も重要になります。
IntersectionObserverなどを使えば、「何枚目のパネルが表示されたか」をJavaScriptで検出することも可能です。
そのため、コーディングしてスワイプLPを作ることもできますが、 分析やA/Bテストまで行う場合は専用サービスを使った方が管理しやすくなります。
IntersectionObserver については下記の記事で詳しく解説しています。
【CSS】CSSアニメーションの作り方 スクロール・クリックで発…
前回の記事では、CSSを使用したアニメーションの実装方法を紹介しました。@keyframesやani…
CanvaでスワイプLPは作れる?
Canvaは、スワイプLPで使用する画像の制作に利用できます。
例えば1080px × 1920pxなどのカスタムサイズで、
- キャッチコピー
- 悩み
- 商品の特徴
- メリット
- 料金・CTA
といった各画面をデザインし、PNGやJPEGとして書き出せば、スワイプLP用の素材として利用できます。
ただし、Canvaは基本的にはデザイン制作ツールです。
Canvaで作った画像をスワイプLP作成サービスに登録して公開するという使い方が分かりやすいでしょう。
WordPressでもスワイプLPは作れる?
WordPressでもスワイプLPを作成できます。
方法としては大きく、
- HTML・CSS・JavaScriptで独自実装する
- 独自に作成したスワイプLPを別ページとして用意し、iframeでWordPressに埋め込む
- 独自に作成したJavaScriptをWordPressに設置して、スワイプLPを表示する
といった方法があります。
独自実装すればデザインの自由度は高くなりますが、継続的に運用する場合は、画像や動画の管理、アクセス解析、ユーザー行動の分析なども自分で用意する必要があります。
単純に1つのスワイプLPの表示を作るだけならそれほど難しくありませんが、「作った後に改善するところまで考える」と、専用サービスを利用するメリットが出てきます。
スワイプLPを作れるサービス
スワイプLPはHTML・CSS・JavaScriptを使って自作することもできますが、現在はノーコードで作成できる専用サービスや、LP制作・LPOツールの機能としてスワイプLPを作成できるサービスも登場しています。
代表的なサービスには、LPcats、SwipeKit byGMO、SwiPage、Dejamなどがあります。
サービスによって、作成方法や動画への対応、分析機能、料金体系などが異なります。
また、スワイプLPだけを作成する専用サービスだけでなく、通常のLP制作やヒートマップ、A/Bテスト、LPOなどをまとめて行えるサービスもあります。
継続的にスワイプLPを運用する場合は、単純に「スワイプLPを作れるか」だけではなく、公開後にどのような分析・改善ができるのかも確認して選ぶとよいでしょう。
※サービス内容・料金は変更される場合があります。導入時には各サービスの公式サイトで最新情報をご確認ください。
2026年現在、 国内でもスワイプLPを作成できるサービスが増えています。
今回は代表的なサービスを調べました。
比較表では以下の記号を使用します。
- ◎:特に充実している
- ○:公式情報で対応を確認
- △:一部プラン・条件付きなど
- -:公式情報から確認できず
なお、「公式サイトに記載がない=非対応」とは限らないため、 確認できないものについては「-」としています。
スワイプLPサービス比較表
| サービス | 最安料金 | 無料 プラン | A/Bテスト | ヒートマップ | 動画 | 契約単位 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Swippy | 980円/月〜 | ◎ | ○ | - | ○ | 1年 | 低価格・無料プランあり |
| finga | 3,300円/月〜 | ◎ | - | ○ | ○ | 1年 | ヒートマップ・分析機能を搭載 |
| SwipeLP+ | 3,980円/月〜 | - | △ | ○ | ○ | 6ヶ月 | 制作会社による制作支援あり |
| SwipeKit byGMO | - | - | △ プランによる | - | ○ | - | 企業・広告代理店向け |
| LPcats | 29,000円/月〜 | - | ◯ | - | ○ | 1年 | 本格的なLP運用向け |
| SwiPage | 35,000円/月〜 | - | △ 有料オプション | - | ○ | - | 制作・運用支援型 |
| Dejam | 要問い合わせ | - | ○ | ○ | ○ | - | LPO・CVR改善全体をカバー |
| Squad beyond | 要問い合わせ | - | ○ | ○ | ○ | - | 広告運用プラットフォーム |
※2026年9月時点で確認できた公式情報・公開情報をもとにしています。 料金・機能・プラン内容は変更される可能性があるため、 契約前には各サービスの公式サイトをご確認ください。
Swippy
Swippyは、2026年に登場した比較的新しいスワイプLP作成ツールです。
無料プランが用意されており、 有料のライトプランは月額980円から利用できます。
ライトプランでは、
- LP3本
- 月間10,000PV
- 独自ドメイン
- 動画
- iframe埋め込み
- GTM連携
- スライド別分析
- A/Bテスト
などに対応しています。
無料プランでもLPを作成できるため、 「とりあえずスワイプLPを作ってみたい」という場合は 試しやすいサービスです。
一方でプランごとに月間PVの上限があるため、 広告流入が多い場合はPV数も確認しておきましょう。
finga
fingaは、スゴイカイゼン株式会社が提供するスワイプ型LP作成ツールです。
フリープランが用意されており、 有料のエントリープランは月額3,300円(税込)から利用できます。
特徴として、
- ノーコード
- 画像・動画対応
- CTA設定
- アクセス解析
- ヒートマップ
- フォーム
- サーバー不要
などがあります。
ヒートマップを利用できる点は、 低価格帯のスワイプLPツールを比較する際の特徴のひとつです。
契約期間などの条件もあるため、 月額料金だけでなく契約条件まで確認しておきましょう。
SwipeLP+
SwipeLP+は、株式会社Ryuki Designが提供している スワイプLP作成サービスです。
月額3,980円から利用でき、縦スワイプ・横スワイプの両方に対応しています。
画像や動画をアップロードしてスワイプLPを作成できるほか、分析やA/Bテストなど、運用を想定した機能も提供されています。
また、運営会社のRyuki DesignはLP制作を手掛ける制作会社でもあるため、ツールを使って自社で制作するだけでなく、制作を依頼できる点も特徴です。
デザインを自社で用意するのが難しい場合には 選択肢のひとつになるでしょう。
SwipeKit byGMO
SwipeKit byGMOは、GMOトライハッチ株式会社が提供するスワイプLP制作・分析ツールです。
ノーコードでスワイプ型LPを作成でき、企業のマーケティング担当者や広告代理店などでの利用も想定されています。
上位プランではA/Bテストなどの機能も利用できます。
単純にLPを1本作るだけでなく、広告運用や複数LPの管理まで考えている場合に比較したいサービスです。
LPcats
LPcatsは、株式会社エフカフェが提供する LP制作・運用ツールです。
公開情報では、ミニマムプランが月額29,800円から用意されています。
低価格帯のスワイプLP作成ツールと比べると料金は高くなりますが、 広告運用やLP改善を継続的に行う企業向けのサービスです。
プランによって利用できる機能が異なるため、 A/Bテストなどが必要な場合は契約するプランを確認しておきましょう。
SwiPage
SwiPageは、株式会社グラッドキューブが提供するスワイプ型ランディングページサービスです。
料金は月額35,000円からとなっています。
特徴は「ツールだけを提供する」というより、クリエイティブ制作から分析・改善まで含めて 利用できる点です。
アクセス数、離脱率、CTAクリック率などの分析にも対応しています。
A/Bテストについては有料オプションとして提供されています。
自社だけでLPを制作・改善するのが難しく、 運用支援まで依頼したい企業に向いているサービスです。
Dejam
Dejamは、株式会社LeanGoが提供するCVR改善・LPO支援ツールです。
2026年には、スマートフォン向けのスワイプLPを ノーコードで作成できる機能も追加されています。
スワイプLPだけに特化したサービスではなく、
- LP制作
- A/Bテスト
- ヒートマップ
- LPO
など、LPの制作から分析・改善までをまとめて行うことを想定したサービスです。
現行の料金については公式サイトで確認してください。
Squad beyond
Squad beyondは、株式会社Squadが提供するデジタルマーケティングプラットフォームです。
通常のLPや記事LPに加えて、スワイプLPを作成するための機能も提供されています。
スワイプLPでは、
- 縦型
- 横型
- リール型
- アンケート型
- 動画を使った構成
- 診断を取り入れた構成
など、さまざまな形式のページを作ることができます。
さらに、A/Bテストや分析、時間帯・流入パラメータによる出し分けなど、広告運用向けの機能も充実しています。
単なるスワイプLP作成ツールというより、 広告の制作・運用・分析をまとめて行うための プラットフォームと考えた方が分かりやすいでしょう。
現在の料金は公式サイト上で一般公開されていないため、導入を検討する場合は問い合わせが必要です。
スワイプLPサービスの選び方
料金だけでなく、運用・分析まで考えて選ぶ
スワイプLPサービスには、月額数百円程度から数万円以上まで、さまざまな価格帯のサービスがあり、料金体系や利用条件も異なります。
初めて利用する場合は月額料金に目が行きがちですが、広告などで継続的に利用するのであれば、最安料金だけで選ぶのではなく、実際の運用や公開後の改善まで考えて選ぶことが重要です。
例えば、
- 運営会社やサービス提供元が明確か
- 継続的にアップデートされているか
- 問い合わせやサポート体制があるか
- 作成したLPやデータを継続して利用できるか
- PV数やデータ転送量、分析データの保存期間などはどれくらいか
- 必要な機能によって料金がどのように変わるか
- 公開後のユーザー行動をどこまで分析できるか
などを確認しておくと良いでしょう。
特にスワイプLPは、作って公開するだけではなく、
- どの流入元・広告施策から成果につながったのか
- 何枚目まで見られたのか
- どの画面で離脱したのか
- どのCTAがクリックされたのか
といったユーザー行動を確認しながら改善していくことで、より活用しやすくなります。
そのため、画面ごとの到達率や離脱率、CTAクリック率、ヒートマップ、A/Bテストなど、公開後にどこまで分析・改善できるのかも確認しておきたいポイントです。
一見すると月額料金が安くても、アクセス数が増えたり、必要な機能を追加したりすることで、上位プランへの変更や追加料金が必要になる場合もあります。
低価格のサービスが悪いというわけではありませんが、広告のリンク先として利用するLPは売上にも直接影響します。
「一番安いサービスはどこか」だけではなく、自社の使い方で継続的に運用・改善していけるサービスかという視点で比較すると良いでしょう。
スワイプLPは通常のLPより効果がある?
これは一概には言えません。
「スワイプLPにすればCVR(成果に至った割合)が上がる」と考えるのは少し注意が必要です。
デメリットでもお伝えしたように、商材やユーザー層によってスワイプLPにも向き・不向きがあるため、通常のLPとどちらが効果的かは一概には判断できません。
また、LPの成果は形式だけでなく、広告の内容やクリエイティブ、訴求内容などによっても変わります。
そのため、スワイプLPを導入する場合は「スワイプ形式にしたから成果が上がった」と判断するのではなく、CVRやCTAのクリック率など、実際の数値を確認することが重要です。
可能であれば通常のLPとスワイプLPの両方を用意し、実際の成果を比較しながら、自社の商品やユーザーに合った形式を選ぶのが確実です。
まとめ
今回は、スワイプLPとは何か、一般的なLPとの違い、メリット・デメリット、作り方や、スワイプLPを作成できるサービスについて紹介しました。
スワイプLPは、InstagramやTikTokなどの操作に慣れているスマートフォンユーザーにとって、直感的に操作しやすいLPです。
画像や動画を画面いっぱいに見せながら、1画面ずつ順番に情報を伝えられるのも大きな特徴です。
一方で、スワイプLPに変更すれば必ず成果が上がるわけではありません。
重要なのは「作って終わり」にしないことです。
「どの広告・SNSから来たのか」
「どの画面まで見られたのか」
「どこで離脱したのか」
「どのABパターンの成果が良かったのか」
といった数字を確認しながら、 継続的に改善していくことが重要になります。
スマートフォンからのアクセスが多いサービスを運営している方は、 通常のLPと比較しながら一度試してみても良いでしょう。

